宮崎県茶農家訪問③
最終日は五ヶ瀬町の(株)宮﨑茶房
昭和初期から続く農家さんです
の前に2泊目のお宿の話
ちなみに1泊目はビジネスホテル
綺麗で安くて文句なし
そして2泊目は農家民宿「ますがた」さん
10人の大家族
しかも市内から5人ぐらい小学生がスキーに来ていたのでさらに賑やか
夕食はお母さん手作りの唐揚げ、焼きそば、天ぷらなどなど
めっちゃ豪華でめっちゃうまい
あんなに大人数で食事したのは久しぶりでした
朝食も自家製米が格別
ちなみに宮﨑さんのご親戚
また来たい!と思うお宿でした
お宿を堪能して宮﨑茶房へ
まず畑を案内してもらいました
品種の説明をしてもらいながら
これは病気に強いよ〜とか
香りがこんなんだよ〜とか
色々と相談にのっていただきながら畑をぐるり
次は工場
甲斐さんの所と同じ最新型
2年ぐらい前に新しくしたそうで
しばらく辞めれないと笑っていました
殺青機の中
ここを茶葉が通っていきます
炒り葉機
租揉機
揉捻機と中揉機
こちらは仕上げの火入
甲斐さんの所にあったのと同じ萎凋機
こちらは台湾式の殺青機
台湾式乾燥機
最新式の火入機
遠赤を使って火入と殺菌をしています
ティーバッグの機械
三角のティーバッグなど様々な種類のものを作れる汎用機
あれよあれよと言う間に出来ていきます
こちら粉末にする機械
裏の冷却水で冷やしながら茶葉を粉末状に
とまあ最新の機械から古いのから台湾のまで
機械の導入はできるかわかりませんが
構造がわかれば自作ができそうなのでそういう意味で色々な機械を見れるのはありがたいです
工場見学のあとはお茶をいただきました
他地域の農家さんのお茶もいっぱいありどこに何があるかわからなくなってくると宮﨑さん
こちらでも色々な品種を飲ませてもらいました
その後、従業員の方が作ったお昼ご飯を一緒にいただきました
感謝感謝です
そしてやっぱり米がうまい
ちなみに大阪出身者が2人もいてローカルネタで盛り上がりました
宮﨑さんは多くの従業員を抱えた社長さんといった雰囲気も醸し出しながらも
(担当者が作ってるものが全然わからないと笑っていました)
非常に親しみやすい人でした
品種の特徴や栽培している状況など細かく教えていただき
これ育てたら面白い、これ作って欲しい、こういう売り方したらいいかも
といったアドバイスまでもらえました
新しいことや面白いことにチャレンジする心をお持ちの素晴らしい人でした
夕方の新幹線で帰らなければいけないので昼過ぎにおいとましました
やっぱり直接製造現場を見たり農家さんと直に話ができると勉強になります
大三島でのお茶栽培はまず開墾からですが
2019年の4月頃には植え付けができるように頑張りたいと思います
ひとまず種から育てた苗木30本程を植えてみます
大三島にあった茶木から採った種から育てた苗なのでどんなお茶になるか楽しみです
宮崎県茶農家訪問②
2日目は山のお茶 坂本園
こちらは高千穂町のお隣、熊本県との県境の五ヶ瀬町のお茶農家さんです
坂本さんの所に行く前にせっかくなのでプチ観光
こちら高千穂神社
いわれなどを調べてみましたがややこしいので気になる方はググってください
こちら拝殿
大きな杉の木がたくさん生えていてちょい暗め
静かで落ち着く感じです
参拝後に高千穂峡に
水の力は偉大だなと実感
そして水が綺麗
水が美味しいわけです
そして米も美味しい
もちろんお茶も
ということで観光はそこそこに
五ヶ瀬町の坂本園へ
雨が降ってきてしまったので畑には行けず
暖炉に当たりながら茶飲み話
製茶工場も見せていただきました
こちらは殺青機と炒り葉機がくっついてるタイプ
それが2つ
坂本さんは租揉機の前に軽く揉捻機にかけてました
そして租揉機
で揉捻機
中揉機
これも中揉機
で水乾機
火入して仕上げ
坂本さんは摘採を両親と共に
製茶はお一人でやってるそうです
釜炒り茶の他に紅茶
そして2年前から烏龍茶も
浅めの発酵で台湾高山茶を思わせる上品で華やかな香り
水俣の地紅茶サミットで出会って
製法や作り手を知りたい!と思った初めてのお茶でした
今回そんな話もしながら作り方とかを聞いてみたのですが…
坂本さんは「適当」と笑いながら
適当でこんないいお茶出来ませんよ!とツッコミつつ
まさに職人って感じでした
ちょっとシャイっぽいので仲良くなれたらもっと色々聞けるのかな〜と
ちなみに息子さんが来年度から帰ってくるので楽できるわ〜と笑ってました
後継者不足が問題なっている昨今頼もしい限りですね
最終日は次回に続く
宮崎県茶農家訪問①
地紅茶サミットで宮崎の茶農家さんと話をして
遊びにおいでよ!と言われた結果…
この3連休で行ってきました宮崎県
新幹線で熊本まで行きそこからレンタカーで2時間
運良くすごい暖かったですが例年は雪が30cmとか普通に積もるんだそうで…
スタッドレス履いてるレンタカーにしましたが
慣れてないと危ないので本当に運が良かった
1日目は高千穂町の甲斐製茶園さん
家の前に茶畑がどーんと
甲斐さんいわく高千穂では1番条件がいいそうです
乗用の機械が入るように整地をして段々畑にしたそうです
広さは全部で5haぐらいとのことで
想像もつかない広さ…
畑の次は工場見学
こちらは萎凋機
温度管理や重量減まで見れる優れもの
紅茶や烏龍茶はこれを使って作っているそうです
この揉捻機や棚型乾燥機も紅茶や烏龍茶用
主力の釜炒り茶はライン化されておりました
こちら殺青機
これは炒り葉機
ふるい
租揉機
揉捻機
中揉機
水乾機
こちらも水乾機
仕上げの火入れ
これは分類と裁断をする機械
ぱっとみどうなってるかわかりませんが
裁断の部分はこんな感じ
それをさらに唐箕で分類
とまあすごいラインです
これを1人〜2人で回すとのことで
我々には遠い世界の話を聞いてる感じでした
でも機械の特徴とか温度とか参考になりそうなことばっかり
しっかり勉強させてもらいました
工場見学の後は茶飲みタイム
釜炒り茶から始まり
烏龍茶は
うんかい、みなみさやか、べにふうき
と3つの品種を飲み比べ
品種の違いがよく出ていて面白い!
品種の話を色々させてもらいました
「みなみさやか」と「うんかい」は病害虫にも強いので非常に気になる品種です
甲斐さんはとても真面目な方で
丁寧に製茶をされている印象をうけました
我々の悩みである植える品種を一緒に考えてくれたりととても親切でした
お土産にお米までいただき本当に感謝です
2日目は次回
地紅茶サミット
かなり前ですが地紅茶サミットの話
去年、水俣で開催されたのに参加して今回が二回目
今年は松山大街道での開催でした
商店街の中で試飲販売
今年も紅茶をたくさん試飲しました
やっぱり途中で分からなくなってくるんですよね…
後は水俣で知り合った農家さんとお話ししたり
ウロウロと
ここでお話をさせてもらった農家さんの所に後日お邪魔しました(詳細は次の記事で)
そして去年に引き続き、地紅茶サミットなのに紅茶は少ししか買わず
去年は烏龍茶
今年は釜炒り茶
家の釜炒り茶のストックがえらいことになってきてます…
そして地紅茶サミット自体はというと
そこそこの賑わい
来年は豊橋での開催らしい
行くかどうかは未定です
釜炒り茶③
熊本のお茶農家さん訪問に続き
釜炒り茶part3
今回は実践編です
まずはお茶っ葉の確保
四国中央市新宮で行われたお茶まつりに行ってきました
去年は茶そばの早食い大会に出たりして満喫したのですが
今回は茶葉の確保がメイン!
ということで茶摘み体験に申し込み
勢いよく伸びた新芽をプチプチと
2人でビニール袋にぎゅうぎゅうに詰めていきました
こちらは新芽から3枚くらいの葉っぱを摘んだもの
こちらは新芽から4、5枚を摘んだもの
茎が多い分重いです
2人で約1kg
これを釜炒り茶に加工です
まずはザルに広げて萎凋を
去年は帰りの道中で茶葉が蒸れてしまったので今年はザル持参です
休憩がてらSAで茶葉を混ぜ混ぜ
明らかに怪しい感じ笑
家に帰ってから日光に当てたり日陰に移動させたりと温度が上がらないように萎凋を進めていきます
アルミ鍋で殺青
本当は鉄鍋がいいらしいのだが
ドラム缶カマドはサイズが少しだけでかくて使えず
今回はアルミ鍋で
薪をくべるとあっという間に400℃近くに
温度調整が難しい…
火を落ち着かせて300℃ぐらいで茶葉投入
温度が高すぎたのか焦げる焦げる
あまりやると焦げまくるので1、2分で鍋からあげました
次は揉捻
揉みしだいていきます
これが難しい
結構重労働
どこまで揉めばいいのかも分からず
とりあえずひたすら揉む
これで大丈夫なのか?
とか思いながら乾燥へ
これもアルミ鍋で
100℃強で熱してゆっくり乾燥
本来なら茎ポッキリ折れるまで鍋で乾燥させるのですが
暗くなってきたので終了〜
後はフードドライヤーで乾燥
揉捻が足りなかったのかヨリが甘め
淹れるとこんな感じ
釜炒り茶らしい香りと味
一応できたみたいです
後は釜の温度調整や揉捻の仕方や時間…
とまあいろいろ勉強しないといけない感じです
とりあえず初めてにしてはいい感じに出来たかなと自画自賛しておきます…(^_^;)
釜炒り茶②
熊本県のお茶農家さん視察2軒目
八代市の船本製茶工場の船本さんです
製茶の時期が例年より早かったため製茶作業は見れませんでしたが
そのかわりたくさんお話が出来ました
そしてたくさんお茶を飲みました
青柳製釜炒り茶の製造現場を見たい!
と思ったのは船本さんの釜炒り茶を飲んだのが発端です
なんとも言えない独特の香り
何杯も飲めちゃうすっきりとした飲み口
このお茶を作ってる現場を見たい!
そう強く思ったのです
こちらは船本さんの家のすぐ上の茶畑
摘まれた後です
こちらは実生の茶畑
しばらく摘んでないそうでなかなかの伸びっぷり
お茶は結構タフな植物なので置いとかれても元気です
殺青をする丸釜
東さんの所と形は一緒
燃料が東さんのは重油で船本さんはプロパンガス
船本さん曰く薪が1番いいらしい
茶葉を入れた時の温度低下が少ないそうで
ただ温度調整が大変
揉捻機
紅茶を作っている農家さんは下の板の部分に真鍮メッキをしていましたがこちらは木です
木のほうが揉み込みがいいらしい
今作ってるとこはほぼ無いみたいなのでなかなか希少
こちらは水乾機
ドラム部分を直接熱して中に入れた茶葉を乾燥させる機械
これを使った方が本来の釜炒り茶に近いとのこと
でこれが今年の船本さんの青柳製釜炒り茶
去年のより良い出来だということで
お話を聞きながら延々とお茶を飲んでいました
釜炒り茶の不思議なとこはいくら飲んでもしんどくならない
あと塩辛いものと合う
漬物とか最高
つくづく普段使いのお茶なんだな〜と
食事の時とかぴったりです
手炒りのやり方とかお茶に対する思いとか
いろいろとお話を聞きお茶を飲み
最高の時間を過ごさせてもらいました
東さんと船本さんに教えていただいた釜炒り茶
幸い協力隊の先輩に貰ったアルミの大鍋と
大学の部活のOBさんに譲っていただいた鉄の大鍋があったので手炒りをやってみることに
その様子は次の③に続きます…
釜炒り茶①
5ヶ月ぶりのブログです
正月に書いてからなんやかんやとさぼりまくり
お茶関係でいろいろあったので備忘録がてら
まずは5月に熊本のお茶農家さんの所に勉強に行かせてもらいました
①阿蘇市の畠中製茶工場の東さん
②八代市の船本製茶工場の船本さん
③そして去年も行った新宮のお茶まつりに行き茶摘み体験
そして摘んできた茶葉で釜炒り茶を作ってみました
長くなりそうなので3つに分けます
まずは熊本のお茶農家さんの話
いろいろありまして大阪の島本町で無店舗でお茶屋さんをしている方と知り合いました
ゴーリデンウィーク明けに農家さんの所に行くと言うので一緒に行かせてもらうことに
今回は釜炒り茶を作っている農家さん2軒を訪問
写真のような昔ながらの丸釜を使った青柳製釜炒り茶を作っている農家さんです
この2軒の農家さんしか熊本県下では作っていないと言われております
まずは阿蘇にある畠中製茶工場の東さん
上の写真は東さんのところの製茶工場です
ここは自社栽培もしていますが地域のお茶栽培をしている人たちの茶葉を製茶している地域の製茶工場といった感じ
青柳製釜炒り茶は
摘んできた茶葉の水分少しを抜くためと香りを作り出すために行う萎凋を行い
こちらの丸釜で酵素の働きを失活させるために300℃くらいで茶葉を炒ります
これを殺青といいます
釜に入れると茶葉がパチパチと音をたてます
次に揉捻機という機械で茶葉を揉みこみ
こちらの機械である程度乾燥させたら
最後にまた丸釜で炒り乾燥をさせると完成となります
東さんの所では一連の流れと機械の説明をしていただき
そのあと実際の製茶を見せていただきました
これから始めるにあたってのアドバイスもいただいたり親切に対応していただきました
少量で始めるのならまずは機械でやるのではなく手炒りでやっていくのがよいのではないかとのこと
この話を聞いて早速チャレンジしてみたのですがその話は③で書きます
つづく…